この話は、とある酒の席で塚本さんとした話題なんですが、塚本さんが改めてWeb上にまとめているので、僕も改めてつらつら考えたことを書いてみる。
「あとで加筆修正する」メソッド…それって、「ドラフトをそのまま上げています」と同等?
#じゃあ、CommentToolsにドラフトが書ける機能を…閑話休題
■とりあえず。スタンスのようなもの
「本を借りるニーズはあるのか?」というのには、あると思います。もしあれば、もうちょい本を読んでみる機会が増えるかもしれないとも思うし。
ただ、「貸本にメリットはあるのか?」と考えると「うーん、難しいんじゃない?」という意見になる。
■貸本業が難しいわけ
出版業界に詳しいわけでも、具体的なデータを調べるつもりもないのですが、思いついた「貸本業が難しいわけ」を挙げてみる。
・今の制度が障害になっている
別に貸本屋というのは昔あったらしいので、貸本業というのは全くの新しいビジネスではない。
にもかかわらず、貸本業というものが見当たらないのは、なにか原因があるんじゃないだろうか。
先に書いたように、あんまりその辺りに詳しくないのですが、例えば本を販売するための制度が貸本業を規制しているとか、そういう辺りに原因がある気がする。
・「書籍」という媒体を置くスペース
例えば、「貸本を本屋に置く」ということは、それだけ「売る本を置くスペースが減る」ことになる。
しかも、貸本は返ってくるので、「貸本を本屋に置く」スペースは空きが発生しない。(売る本なら返品とかしてスペースを作って、新刊を置くことができる)
にもかかわらず、毎月新刊がどんどん出てくる…どうやって、貸本のスペースを作ればいいのだろう。
なんとなくなんだけど、今の「本を出版・販売するシステム」と相容れない気がする(根拠無し)。
なので、「システムを根底から変える」か「ニッチな部分にもぐりこむ」とかしないと貸本業って難しいんじゃないかなぁ。
あと、古本屋を使って「古本を買う→読んだらまた売る」という流れは貸本に近い気はするが、出版業界にはあんまり利益がないんだろうな。
■じゃあ、どんなシステムだとうまくいきそう?
…とりあえず、思いつきませんが、まずはこれらの原因を見つめなおす必要はありますね。
ただ、「貸本業」から外れる気もするんだけど…
[2006-02-01 05:05:26]